ドットわんの逸品　国産うなぎ白焼き

【2023年7月発売「国産うなぎ白焼き」】

こんにちは！　ドットわん商品開発担当の中村です。
今回は、『ドットわんの逸品国産うなぎ白焼き』をご紹介します。

開発背景

「養殖しているうなぎの規格外品や、うなぎを捌いたときに出る骨を有効活用したいのですが……」

「国産うなぎ白焼き」は、川魚卸問屋の老舗「株式会社鯉平」さんから、“未利用食材を活用したい”というお声がけがあったことが始まりでした。

鯉平さんは、明治30年創業の120年以上続く老舗問屋です。

うなぎを中心に、様々な川魚の卸売・加工・販売に携わる専門企業として、川魚の食文化を守り続けてきました。
年間約160tものうなぎを捌いており、その出荷量は日本随一。
また、うなぎ廃棄ゼロを目指す活動にも積極的に取り組まれている、活気あふれる問屋さんです。

ドットわんとしても、大きさなどがヒト用の規格に当てはまらないという理由から、栄養豊富で品質の良いうなぎが未利用になってしまっているのは「もったいない」と感じ、ワンちゃん用にぜひ商品化したいと考えました。

白焼きに至るまで

早速、うなぎの骨と身、どちらも商品化を目指して試作を開始。
まず、うなぎの骨は手焼きせんべいや骨せんべいにできないかと試作しました。

できあがったものを試食してみたところ、ポリポリとした食感で、噛むことが好きなワンコが楽しんで食べてくれそうな仕上がりに！
しかし、保存試験を行った結果、時間が経つと酸化した脂の臭いが強く感じられ、お客様に良い品質を保ったままお届けできない可能性があることがわかりました。

酸化臭の理由

うなぎに含まれる脂の多くは、「多価不飽和脂肪酸」と呼ばれるもので、特に「DHA」や「EPA」が豊富に含まれています。
バテない身体作りには不可欠なこれらの脂ですが、酸化しやすいという特性を持っています。そのため、今回の骨せんべいのように、長時間空気に触れる加工法では独特のニオイが出やすくなってしまう、というわけです。

残念ながら、長時間空気に触れる加工法は今回の食材には向いていない、ということで、骨せんべいの商品化は断念。
同じ理由で、うなぎの身もジャーキーやおせんべい以外の加工を模索することに……。