【2024年5月発売「若鮎まるごと干し」】
※ご好評につき、完売致しました。
こんにちは!ドットわんの開発チームのさなぎです。
もう5月。初夏の日差しが感じられるようになりました。
皆さんは5月と言えば、どんなことを思い浮かべますか?
ゴールデンウィーク?母の日?イベントがぎっしり詰まった月ですね。
私にとって5月と言えば、潮干狩り。
両親と幼い妹の4人で、隣町の浜にアサリを取りに行ったことを思い出します。
波打ち際を熊手でざくざく掘ると小石に交じってアサリが出てくるんですよね。
アサリを食べるのは嫌いなくせに、掘るのは楽しくてバケツいっぱいに獲ってました(笑)
5月が旬の食材と言えば、アサリの他に、新じゃが、いちご、カツオなどいろいろ。
「アユ」もそのうちの一つであることはご存知でしょうか?
今回はそんな旬のアユを使った「ドットわんの逸品 若鮎まるごと干し」をご紹介します。

アユの生活史
今回の「ドットわんの逸品 若鮎まるごと干し」では、滋賀県産(と岐阜県産)を使用しています。
アユがどんな一生を過ごすのか。アユの仕入れ元に聞いて初めて知ることがたくさんありました。
一般的に、アユは河口付近で卵から生まれ海へ下り、温かい海で冬を過ごすそうです。
春になり水温が上がってくると再び川を遡上し、夏の間は上流で川底の岩に生えたコケを食べながら成長し、秋になると河口で産卵します。
しかし、一部には海と川の行き来をしないアユがいます。
それが「琵琶湖」に生息するアユなんです。
琵琶湖のアユは一生を琵琶湖で過ごします。
海で生活しない分、同じアユでも通常とは異なる形態になります。
まず、一般的なアユほど大きくなりません。
大きなアユは30cmほどになることもありますが、琵琶湖のアユは大きくても10cm程度の大きさ。
「コアユ」と呼ばれます。
また、琵琶湖のアユは、塩分が溶け込んだ海水や海の荒波を経験することがありません。
そのため、鱗が少なく皮も柔らかくなります。
つまり、琵琶湖のアユは温室育ちのか弱い子なんです。

サイズによっては使いづらい!?
これらの特徴により、琵琶湖のアユは口当たりがよく、丸ごと食べる料理に適しているとされています。
実はまるごと食べやすいコアユにも、使いにくいサイズと使いやすいサイズがあります。
天ぷらなど口当たりが大切な料理には、骨が柔らかい15g以下のサイズが使用され、上質な白身が美味しい塩焼きなどの料理には、身がしっかりした20g以上のサイズが使用されます。
この間の15~20gのサイズは、帯に短したすきに長しといった具合で、少し食材として使いづらいサイズ感になってしまうんだとか。
ドットわんではこのサイズのアユに目をつけ、商品開発をスタートさせました。

若鮎まるごと干しができるまで
試作①手焼きせんべい
最初に、手焼きせんべいシリーズでおなじみの「手焼き加工」で丸ごと一匹を姿焼きに。
仕上がりは良かったのですが、内臓の苦みが強烈で、癖の強い試作品になりました。
試作②やわらか干物
内臓を除去することが必須だと感じ、対応できそうなメーカーさんをリサーチ。
しかし、小魚の内臓を一匹一匹処理するのは手間がかかる作業で、対応してもらえる会社さんはなかなかありませんでした。
そんな中、とある干物メーカーさんが、「手間はかかるけどやってみる価値はある」とのことで試作を承諾してくださりました。
職人さんの捌きの技術で、一匹一匹の内臓を丁寧かつ素早く処理していただき、干物に。
真空パックに詰めると、まるで本当に泳いでいるかのような生き生きとした干物の試作品が完成しました。

もちろん、調味料や保存料など余計なものは一切使用していません。
試作品を見て、いい商品ができると確信を持ち、その後調整を重ねてようやく完成しました。
旬を食事に取り入れてほしい
アユをワンコに食べさせることなんてめったにありませんよね。
うちの子が食べるのかな?と疑問に思われる飼い主様も多いかもしれません。
ドットわんは、普段食べない食材こそ、積極的に取り入れるのが良いと考えています。
旬の食材や普段食べない食材を食事に加えることで、普段の食事からとれる栄養素を補完する形で様々な栄養を取り入れることができます。
初夏ならではの季節のおやつとして、普段食べる機会のない川魚「アユ」で、愛犬の食事を彩ってみませんか?
