張り子のお面づくりに挑戦しました【後編】
ドットわんスタッフ2名(永島&水田)が、張り子作家の眞鍋先生のもとで「福ふくお面」作りに挑戦!
前編では、お面型に湿らせた和紙を幾重にも重ねて成型する「紙張り」の工程を体験しました。
手漉(す)きの和紙を使用し、先生のお手本も見せてもらいながら黙々と取り組むドットわんスタッフ……
空気が入ってシワにならないよう慎重に作業し、無事張り子の土台を作成することができました。
前編はこちら
後編ではお面づくりの醍醐味とも言える「絵付け」体験の様子をお届けします♪
張り子の工程

いよいよ絵付け体験へ!

体験したのはこの2名


2日目:絵付け
下地(胡粉)を塗った上から、絵の具で顔を描いていきます。

眞鍋先生の一言コメント
やっぱり顔を描くのが一番おもしろいですね。
自分が「これが良い!」と思う絶妙なところ見極めるのが大事ですよ。
作業スタート
【水田’s張り子】
顔の上半分を豪快に茶色く塗り、鼻のあたりは下地の白色をそのまま残します。
芸術方面にはあまり自信がないと言う水田さんですが…?

【永島’s張り子】
たてがみを鮮やかなオレンジで塗っていく永島さん。
毛先まで細かく描いていきます。
デザイン系の学校出身らしく、手先の器用さには自信アリな様子……


2人とも下地の「白」を活かすデザインにするようです。
下地について
胡粉はハマグリなどの貝殻を焼いて粉にしたもので、眞鍋先生の工房では、京都の老舗から取り寄せた胡粉に、動物の筋で作る膠(にかわ)を混ぜてお面の下地にしています。
「和」を感じる美しい白さで、間近で見ても品があります。
【水田’s張り子】
眞鍋先生に色づくりのアドバイスをいただいている様子。
より「野性味」のある毛色を目指します。

【永島’s張り子】
たてがみの立体感を出すために2色使いで陰影を表現。
轡(くつわ)の細かい装飾まで、絵筆を自在に使いこなしています😲

【水田’s張り子】
目元にメラっと燃える炎のような模様が!
このワンポイントでさらにワイルドな印象に。

【永島’s張り子】
湿らせたティッシュを使って、薄ピンク色の「チーク」で愛馬にお化粧を♪

そしてついに・・・
完成!

永島さんは少女マンガに登場しそうな可愛らしい白馬、水田さんは野性味あふれる「モウコノウマ」をモチーフに。
カラフルな絵の具を使い、約1時間かけてじっくり彩色しました。


永島(左側のお面)
馬の爽やかさと、ワンちゃんにつけてもらうときに可愛さが出るようなデザインにしました。
髪はドットわんのイメージカラーであるオレンジ色を使いました。髪の毛に立体感を出すために彩やかな色味で描いてみました。
手綱もどこから見ても可愛いように左右のデザインまでこだわりました。
すごく可愛いお面ができて嬉しいです。

水田(右側のお面)
野生に生息している馬「蒙古野馬(モウコノウマ)」をベースに、荒々しさや、ワイルドさをイメージしてデザインしました。
手綱や轡(くつわ)を外し、人に縛られない自由な馬を表現しています。
それだけだと作品として寂しかったのでアクセントに猛々しいアイラインを入れました。
天日で乾かして…

紐をつけて…

できあがり〜!

体験を終えて…

永島
お面を一から作るという貴重な体験をさせていただきました。
お面の土台を作る際に、一枚一枚専用の紙を張っていく作業がとても印象に残っています。シワや空気が入らないように丁寧に行ったり、紙の重なりを均等にしたりなどすごく難しかったです。
そのため、お面が出来上がった時はすごく愛着がわきました。
張り子お面の素晴らしさをいろんな方にも知っていただきたいなと思いました。

水田
今回、ドットわんおせち「寿」の張り子を毎年作ってくださっている眞鍋先生のご指導で、「自分たちで作る」という貴重な経験をさせていただきました。
1日目は、先生手作りの型に手作業で紙を張り付けて、絵付けする張り子の原型を作る作業でした。
備中和紙をはじめとした紙を小さくちぎって濡らし、なるべく薄く、重ならないように型に張り付ける作業は、非常に集中力を要しました。
2日目の絵付けは最も楽しく、また最も難しい作業でもありました。
絵の具と絵筆を使って絵付けを行ったのですが、私が絵筆で絵を描いたのは高校生ぶりで、慣れない絵の具と絵筆で自身の思い描いたデザインを形にするのはやはり容易ではありませんでした。
私の技術では目を左右対称に描くことができず、不格好になってしまったことは今でも少し心残りです。
2日間の張り子づくり体験は、とても楽しく、また価値ある経験となりました。おせちに入っている張り子も、眞鍋先生とお弟子さんたちが一つ一つ手作業で作られているという情報は知っていましたが、実際に自分が体験してみると作業の大変さや絵付けの繊細さなどを鮮明に理解することができ勉強になりました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
一点ものの「張り子」の魅力を感じていただけましたでしょうか?
ドットわんおせちの張り子もすべて張り子作家さんの「手作り」。
世界でひとつだけのものです。
愛犬と過ごす日々、巡る年月の記念品やお守りとして、ぜひ手にとっていただけますように。

真鍋先生ありがとうございました!

「午おせち」では、今年も飼い主さまと愛犬の幸せを願って、張り子の“福ふくお面”を一緒にお届けします。(寿限定)
お面は全て張り子作家さんによる手作りの一点もの。
数量限定なので、ご予約はお早めに!

この記事の投稿者

ドットわんスタッフ まち
ワンコ、ニャンコが大好きです♪
でっかいワンコとモフモフのニャンコと暮らすことが夢です。