秋が深まり、朝晩の冷え込みがぐっと増してくる11月。
ヒトでも寒い時期は関節の不調が起こりやすくなりますが、実は犬も同じ。
特にシニア犬やもともと関節に不安を抱えている犬種にとって、冬は関節トラブルが起こりやすくなる季節です。
この季節だからこそ、愛犬の関節を守るためのケアを見直すチャンスです。
今回は、寒さに負けない関節ケアのポイントと、日々の食事からできるサポートについてご紹介します。
目次
犬にとって「関節ケア」は重要!
愛犬の健康を考えるうえで、関節のケアは見過ごせないテーマです。
シニアになっても元気に走り回る姿を見たい…どの飼い主さまもそう願っていると思います。
関節ケアは早期から、そして継続的に取り組むことが大切です。
《約4割》が関節トラブルに?
犬の関節トラブルは決して珍しい問題ではありません。
ある調査によると、犬の《約4割》が何らかの関節の不調を抱えていることが分かっています。
関節の痛みや可動域の制限は、犬の「歩く」「遊ぶ」「食べる」といった日常動作に直結し、生活の質(QOL)に大きく影響します。
運動量の低下や食欲の減退などにもつながり、動かないことで筋肉が衰え、関節にさらなる負担がかかるという悪循環にも。
また、関節の不調は見た目では分かりにくいことも多く、気づいたときには症状が進行しているケースも少なくありません。
そのため、意識して予防的なケアを日常に取り入れていくことが重要です。

特に注意が必要な犬のタイプ
関節ケアと聞くと、シニアになってから…と考えている飼い主さまもいるかもしれません。
しかし最近では、シニア犬や大型犬はもちろん、小型犬でも犬種によっては先天的に関節トラブルを抱えやすい場合もあり、年齢や大きさに関係なく関節への配慮が求められています。
| 犬のタイプ | 特徴・要因 | 
|---|---|
| シニア犬 | 加齢により軟骨がすり減り、柔軟性が低下 | 
| 大型犬 | 体重が重く、関節への負担がもともと大きい | 
| 小型犬 | 膝蓋骨脱臼(パテラ)などの先天的な関節疾患が多い | 
| 活発な犬 | 運動量が多く、特にジャンプ癖のある犬は関節へ負担がかかりやすい | 
| 肥満傾向の犬 | 体重増加に伴い、関節への負担も増大 | 
| ケガをしたことのある犬 | 骨折や靭帯損傷などの既往歴がある場合、関節に負担が残りやすい | 
※あくまで傾向をまとめたものです。すべての犬に当てはまるわけではなく個体差もありますので、気になる場合は獣医師にご相談ください。
冬に増える関節トラブル
関節トラブルと寒さの関係?
寒さによって犬の体温が下がると血管が収縮し、筋肉や関節周辺の血流が悪くなることで柔軟性が低下。その結果、関節の動きが鈍くなり、痛みや違和感を感じやすくなるのです。
さらに、寒さによるストレスや運動不足も関節の健康に悪影響を及ぼします。
また、冷たい床や冷えた寝床も関節を冷やす原因に。特に床に近い場所で過ごすことの多い犬にとって、冬の冷え込みは私たちが感じる以上にリスクになっています。
普段は元気に動き回っていた子も、冬場になって急に症状が表れることも。
特にシニア犬や関節疾患を抱えている犬種(大型犬、小型犬の膝蓋骨脱臼など)は、冬場に症状が悪化しやすいので、より注意が必要です。

関節トラブルのサイン
特に以下のようなサインが見られたら、関節に不調を抱えている可能性があります。
- 散歩を嫌がる
- 階段や段差を避ける
- 座り方が不自然
- 足を引きずる
- スキップのような歩き方をする
- 立ち上がるのに時間がかかる
- 寝起きにぎこちない動きが見られる
特に冬場はこれらの症状が出やすい季節です。
愛犬に普段と少し違う動きが見られたら、早めに病院を受診するようにしましょう。
生活の中でできる関節ケア
日常生活の中でできるケアを取り入れることで、痛みや不調の予防・緩和につながります。
まずは愛犬と生活する環境を見直してみることが大切です。
【1】滑りにくい床材
フローリングは滑りやすく、関節に負担がかかります。カーペットや滑り止めマットを敷いて、歩く際に滑りにくい状態にしてあげることが重要。
また、意外と見落としがちなのが『爪のケア』です。
特に冬場は散歩の頻度が減ったり時間が短くなったりすることで、いつもより爪が伸びやすい状況になりがちです。
伸びすぎた爪は滑りやすさを助長するため、定期的な爪切りを忘れないようにしましょう。
【2】段差の軽減
ジャンプは関節への負担が大きい行為です。
特に、ソファやベッドへの飛び乗り・飛び降りは、前足や腰に強い衝撃を与えます。ソファやベッドへの昇降にはペット用のステップやスロープを設置し、関節への負担を減らす工夫をしましょう。
ステップの高さは犬の体格に合わせて選び、無理なく使えるものにすると良いでしょう。

【3】暖かい寝床
前述したとおり、寒さや冷えは関節トラブルに大きく影響しています。寒さが本格化してからではなく、朝晩に少し肌寒さを感じる今の時期から注意が必要です。
毛布やペットヒーターなどで体を冷やさないようにしたり、床からの冷気を遮断するために断熱マットや厚手のクッションを活用すると良いでしょう。
ベッドの位置は風通しの良すぎる場所や窓際を避け、室温が安定した場所に置くのがおすすめです。

【4】適度な運動
関節の柔軟性や筋力を保つためには、適度な運動が欠かせません。
寒い日でも、短時間でもいいので散歩をすることが効果的です。少しでも体を動かすことで、筋肉や関節のこわばりを防ぐことができます。
大切なのは、日々の継続。週に3回30分の散歩よりも、毎日10分の散歩を続ける方が、関節の健康維持にはおすすめです。
また、マッサージをすることで、関節周辺の筋肉をほぐし血流を促進、筋肉や関節の柔軟性を高められます。

食事からできる関節ケア
関節の健康を守るためには、日々の食事からのアプローチも欠かせません。
関節ケアのサプリメントは数多く存在していますが、ドットわんからは、毎日の食事を“おいしく楽しみながら”、関節の働きを支える栄養素を意識した商品を紹介します♪
まだ不調が起きる前からサプリに頼るのは少し抵抗がある…
でも、愛犬には何歳になっても元気に走り回っていてほしい。
そんな飼い主さまはぜひご覧ください!
■グルコサミン・コンドロイチン
軟骨の構成成分で、摩耗した関節の修復をサポートします。
どちらも加齢とともに体内での生産量が減少していくため、食事での補給が重要です。
また、グルコサミンとコンドロイチン、一緒に摂取することで相乗効果が期待できます。
おすすめは・・・
『骨までホロホロ手羽先滋養スープ』
鶏の手羽先や軟骨など骨周りのゼラチン質にはグルコサミンが含まれています。また、鶏の皮はコンドロイチンを多く含む食材でもあります。
この『手羽先スープ』は、骨を“安全”に食べられるよう編み出した独自のレトルト加工により、年齢・犬種関係なくホロホロに煮込まれた骨を楽しむことができます。
手羽先の骨や皮まで丸ごと与えることで、関節ケアに欠かせない大切な栄養素を余すことなくワンコに届けます!
■オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)
炎症を抑える働きがあり、関節炎の進行を緩やかにする効果が期待されます。
体内ではほとんど合成することができない成分のため、食事を通して積極的に取り入れる必要があります。
おすすめは・・・
『幻の干しイワシ』
イワシはDHAやEPAを豊富に含んでいる食材。
鮮度の高い獲れたてのイワシを真水で煮るという特別な製法により、塩を添加しないで作り上げたワンコのための特別な干しイワシです。
DHA・EPAだけではなく、丈夫な骨や歯の維持に必要なカルシウムやマグネシウムも含まれる栄養満点なおやつをワンコに!
■水分補給
寒い季節は水分摂取量が減りがち。しかし、暖房などの使用により室内の空気は乾燥し、知らず知らずのうちに体内の水分は奪われています。
水分が不足すると関節にある関節液((滑液)の量や質が低下し、関節の動きが悪くなったり、摩擦が増えて痛みの原因になったりする可能性も。
おすすめは・・・
『ハーブ鶏と米粉のやさしいピューレ』
4つの国産食材のみで作ったやさしいピューレは、水をあまり飲まないワンコにもピッタリ。
そのまま与えるのはもちろん、普段の飲み水に混ぜて水分補給としても与えられるおやつです。
飼い主さまが毎日“安心”して与え続けることのできる、食材のみのシンプルなピューレです。

最後に
寒さが厳しくなる冬は、犬の関節にとっても負担が増す季節。
だからこそ、トラブルが発生する前の今から冬に備えて関節ケアを見直すことが、愛犬の快適な毎日につながります。
生活環境の工夫や適度な運動に加え、日々の食事から関節をサポートすることは、飼い主さまにできる最も身近なケアのひとつです。
ドットわんでは、「食べることが、愛犬の健康を守ることにつながる」そんな食事をお届けしていきます♪
愛犬が冬も元気に歩き、遊び、笑顔で過ごせますように——
この記事の投稿者
 
	ドットわんスタッフ もり
ドットわんスタッフの森です。
生き物全般、大好き人間です。
もっとも好きな生き物は、トラさんとシャチさんです。
もちろん犬も大好きです。



 
                     
                     
                     
                     
                    


 
					

 
							 
							 
							 
							 
							 
							 
						 
						